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第3回(2017年度)

受賞作品一覧

大賞

大賞

鈴木正蔵さん (53歳/埼玉県)

従業員のみんなへ
いつも、仕事頑張ってくれてありがとう。
気難しく何事にも妥協しない俺だけど、精密金属加工っていう仕事柄、得意先の信頼を勝ち得て初めて次なる仕事が貰える。
そのためには、日々厳しいかもしれないけれど俺についてきて欲しいな。
頑張った分、仕事が増え給料を上げてあげられ、残業も無くして土日しっかり休みが取れて、家族と楽しい日々を過ごし、また仕事を頑張る、というのが社長の唯一の願いなんだよなあ。

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佳作

佳作 【齋藤 孝賞】

【齋藤 孝賞】 藤澤泰尊さん (68歳/福岡県)

高校生の時のポケット抜き打ち検査で、私のポケットから大量の煙草の葉屑が出てきた。
先生は私の横を通り過ぎたが何も言わず教壇まで戻った。
一息ついて、『おい藤澤、お前明日から5分早く起きろ』
『お前が寝坊するから、あわてて兄貴のズボンを穿いてくることになる。わかったか!!』
もちろんその日以来、私は煙草を吸ったことはないが、どうしてもあの先生にもう一度会いたい。

高校生の時のポケット抜き打ち検査で、 私のポケットから大量の煙草の葉屑が出てきた。 先生は私の横を通り過ぎたが何も言わず教壇まで戻った。 一息ついて、 『おい藤澤、お前明日から5分早く起きろ』 『お前が寝坊するから、あわてて兄貴のズボンを穿いてくることになる。 わかったか!!』 もちろんその日以来、私は煙草を吸ったことはないが、 どうしてもあの先生にもう一度会いたい

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高校生の時のポケット抜き打ち検査で、 私のポケットから大量の煙草の葉屑が出てきた。 先生は私の横を通り過ぎたが何も言わず教壇まで戻った。 一息ついて、 『おい藤澤、お前明日から5分早く起きろ』 『お前が寝坊するから、あわてて兄貴のズボンを穿いてくることになる。 わかったか!!』 もちろんその日以来、私は煙草を吸ったことはないが、 どうしてもあの先生にもう一度会いたい
佳作 【吉本ばなな賞】

【吉本ばなな賞】 長谷川俊仁さん (8歳/愛知県)

授業中ぼくは、急に大きな声を出したり
トカゲ型大青虫になったりして
友だちによしよしされている。
あの日 ぼくは、ジャンバーの中で
チャックをしめてもぞもぞしていた。
先生は、「ねていてイスからおちて おでこにたんこぶができました」と連絡帳に書いてましたが
ママ ぼくは、体をふるわせて うかして きれいなちょうちょになったんだよ。
神様これからもうまくうかすることができるようにしてください。

授業中ぼくは、急に大きな声を出したり トカゲ型大青虫になったりして 友だちによしよしされている。 あの日ぼくは、ジャンバーの中でチャックをしめてもぞもぞしていた。 先生は、「ねていてイスからおちて おでこにたんこぶができました」と 連絡帳に書いてましたが ママぼくは、体をふるわせてうかして きれいなちょうちょになったんだよ。 神様 これからもうまくうかすることができるようにしてください

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授業中ぼくは、急に大きな声を出したり トカゲ型大青虫になったりして 友だちによしよしされている。 あの日ぼくは、ジャンバーの中でチャックをしめてもぞもぞしていた。 先生は、「ねていてイスからおちて おでこにたんこぶができました」と 連絡帳に書いてましたが ママぼくは、体をふるわせてうかして きれいなちょうちょになったんだよ。 神様 これからもうまくうかすることができるようにしてください
佳作 【堺屋太一賞】

【堺屋太一賞】 鈴木 穣さん (10歳/神奈川県)

ぼくは、昆虫が大好きです。
カブト虫を何世代も育てて、自然のきびしさを学んだし、羽化するミンミンゼミの、かがやくとう明感は、自然の神秘です。
そのすばらしさをみんなに伝えるため、ぼくのしょう来の夢は昆虫科学者です。
未来の子どもたちにも、ペットショップのクワガタではなく、本当の森で虫とりをしてもらいたいです。
だから神様、ぼくも研究をがんばるので、これからもずっと、豊かな自然を守ってください。

 ぼくは、昆虫が大好きです。カブト虫を何世代も育てて、自然のきびしさを学んだし、 羽化するミンミンゼミの、かがやくとう明感は、自然の神秘です。 そのすばらしさをみんなに伝えるため、ぼくのしょう来の夢は昆虫科学者です。 未来の子どもたちにも、ペットショップのクワガタではなく、 本当の森で虫とりをしてもらいたいです。 だから神様、ぼくも研究をがんばるので、 これからもずっと、豊かな自然を守ってください。

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 ぼくは、昆虫が大好きです。カブト虫を何世代も育てて、自然のきびしさを学んだし、 羽化するミンミンゼミの、かがやくとう明感は、自然の神秘です。 そのすばらしさをみんなに伝えるため、ぼくのしょう来の夢は昆虫科学者です。 未来の子どもたちにも、ペットショップのクワガタではなく、 本当の森で虫とりをしてもらいたいです。 だから神様、ぼくも研究をがんばるので、 これからもずっと、豊かな自然を守ってください。
佳作

笠原直人さん (25歳/群馬県)

ばあちゃんは俺の結婚式を見るために生きていると言うがね。
実は結婚式どころか、彼女もいない。
俺はばあちゃんを安心させたくて、まわりに「はやく結婚したい。」と言うのだけれど、まわりは、「それは免許をもっていないのに車がほしいと言っているようなものだよ。」とからかうのよ。
うまいこと言うよね。
俺も頑張るからさ、ばあちゃんも気長に待ってよ。
生きがいはほかにもあるよ。
ほら、編み物とか。

ばあちゃんは俺の結婚式を見るために生きていると言うがね。 実は結婚式どころか、彼女もいない。 俺はばあちゃんを安心させたくて、まわりに 「はやく結婚したい。」と言うのだけれど、まわりは、 「それは免許をもっていないのに車がほしいと言っているようなものだよ。」 とからかうのよ。 うまいこと言うよね。 俺も頑張るからさ、ばあちゃんも気長に待ってよ。 生きがいはほかにもあるよ。 ほら、編み物とか。

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ばあちゃんは俺の結婚式を見るために生きていると言うがね。 実は結婚式どころか、彼女もいない。 俺はばあちゃんを安心させたくて、まわりに 「はやく結婚したい。」と言うのだけれど、まわりは、 「それは免許をもっていないのに車がほしいと言っているようなものだよ。」 とからかうのよ。 うまいこと言うよね。 俺も頑張るからさ、ばあちゃんも気長に待ってよ。 生きがいはほかにもあるよ。 ほら、編み物とか。
佳作

沖田ひかるさん (27歳/大阪府)

ねえ、じいちゃん
小さな部屋の貸文庫屋はもう閉店?
お客は私1人やったし
儲けも全くなかったし
借りた本早く返せって、催促されることもあったけど
それでも繁盛していたと思いますよ
あなたがいなくなった部屋からは
ぼけ防止の天声人語が聴こえてこない
私の通勤パンプスを、出勤前に玄関に
並べてくれる人もいない
病室じゃ味気ないでしょ

この家に帰って来て下さい
あの民謡調の行ってらっしゃいを
お願いやからもう1度言って

ねえ、じいちゃん 小さな部屋の貸文庫屋はもう閉店? お客は私一人やったし 儲けも全くなかったし 借りた本早く返せって、催促されることもあったけど それでも繁盛していたと思いますよ あなたがいなくなった部屋からは ぼけ防止の天声人語が聴こえてこない 私の通勤パンプスを、出勤前に玄関に並べてくれる人もいない 病室じゃ味気ないでしょ この家に帰って来て下さい あの民謡調の行ってらっしゃいを お願いやからもう1度 言って

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ねえ、じいちゃん 小さな部屋の貸文庫屋はもう閉店? お客は私一人やったし 儲けも全くなかったし 借りた本早く返せって、催促されることもあったけど それでも繁盛していたと思いますよ あなたがいなくなった部屋からは ぼけ防止の天声人語が聴こえてこない 私の通勤パンプスを、出勤前に玄関に並べてくれる人もいない 病室じゃ味気ないでしょ この家に帰って来て下さい あの民謡調の行ってらっしゃいを お願いやからもう1度 言って
佳作

千歳翁生さん (34歳/東京都)

最低の人生だと思っていた
何度も夜空へゆこうと思った
けれど優しく光る銀色の半月がすべてを変えた
全部ご縁なんだよ。
そう微笑む師匠は穏やかな満月で
あなたの傷は苦難を生き抜いた勲章ね。
そんな姉弟子の言葉は月の光となって染み渡って
厚い雲が急速に晴れていった
誰も文句を言えないほど圧倒的な実力をつけよう
まだ失敗ばかりだけれど
刀と一門にそんな恩返しをする
それが刀剣研磨職人の卵の 私の願い

最低の人生だと思っていた 何度も夜空へゆこうと思った けれど優しく光る銀色の半月がすべてを変えた 全部ご縁なんだよ。 そう微笑む師匠は穏やかな満月で あなたの傷は苦難を生き抜いた勲章ね。 そんな姉弟子の言葉は月の光となって染み渡って 厚い雲が急速に晴れていった 誰も文句を言えないほど圧倒的な実力をつけよう まだ失敗ばかりだけれど 刀と一門にそんな恩返しをする それが刀剣研磨職人の卵の私の願い

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最低の人生だと思っていた 何度も夜空へゆこうと思った けれど優しく光る銀色の半月がすべてを変えた 全部ご縁なんだよ。 そう微笑む師匠は穏やかな満月で あなたの傷は苦難を生き抜いた勲章ね。 そんな姉弟子の言葉は月の光となって染み渡って 厚い雲が急速に晴れていった 誰も文句を言えないほど圧倒的な実力をつけよう まだ失敗ばかりだけれど 刀と一門にそんな恩返しをする それが刀剣研磨職人の卵の私の願い
佳作

平岡久美子さん (69歳/山口県)

難病の私はすべてに介助が要る。
楽しく生きよう、と言って夫が家の一切を担ってくれる。
5月、旅に出た。
夫がオムツを背に車椅子を押し、念願の津軽海峡を二人で渡った。
「オムツ重いじゃろ」
「いいや、減って軽くなるばっかりじゃ」
一言主の神様、仲良く楽しくは、私の心がけ次第ですが、いつまでも夫と過ごせますように。
「お父さんが一番いいの。長生きしてね」
「そねえな事を言われても困る。もっといい人を探せ」
と、返されるのですけれどね。

難病の私はすべてに介助が要る。 楽しく生きよう、と言って夫が家の一切を担ってくれる。 5月、旅に出た。 夫がオムツを背に車椅子を押し、念願の津軽海峡を二人で渡った。 「オムツが重いじゃろ」 「いいや、減って軽くなるばっかりじゃ」 一言主の神様、仲良く楽しくは、私の心がけ次第ですが、 いつまでも夫と過ごせますように。 「お父さんが一番いいの。長生きしてね」 「そねえな事を言われても困る。もっといい人を探せ」 と、返されるのですけれどね

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難病の私はすべてに介助が要る。 楽しく生きよう、と言って夫が家の一切を担ってくれる。 5月、旅に出た。 夫がオムツを背に車椅子を押し、念願の津軽海峡を二人で渡った。 「オムツが重いじゃろ」 「いいや、減って軽くなるばっかりじゃ」 一言主の神様、仲良く楽しくは、私の心がけ次第ですが、 いつまでも夫と過ごせますように。 「お父さんが一番いいの。長生きしてね」 「そねえな事を言われても困る。もっといい人を探せ」 と、返されるのですけれどね
佳作

横山十三男さん (79歳/宮城県)

大津波で更地になった故里の地よ。
その春には一輪のチューリップの花が咲き、ジャーマンアイリスが芽を出した。
「この地で共に生きよう」と呼びかけているようだ。
被災前に作っていた菜園を整え、早春から初冬にかけて季節の野菜を植えて、三日にあげず往復四十キロの道のりを行き来し、お前と語り合っている。
あれから六年余、我が故里の地よ、いま傘寿を迎えようとしているが、必ず帰る。きっと帰る。

大津波で更地になった故里の地よ。 その春には一輪のチューリップの花が咲き、 ジャーマンアイリスが芽を出した。 「この地で共に生きよう」と呼びかけているようだ。 被災前に作っていた菜園を整え、早春から初冬にかけて季節の野菜を植えて、 三日にあげず往復四十キロの道のりを行き来し、お前と語り合っている。 あれから六年余、我が故里の地よ、 いま傘寿を迎えようとしているが、必ず帰る。きっと帰る

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大津波で更地になった故里の地よ。 その春には一輪のチューリップの花が咲き、 ジャーマンアイリスが芽を出した。 「この地で共に生きよう」と呼びかけているようだ。 被災前に作っていた菜園を整え、早春から初冬にかけて季節の野菜を植えて、 三日にあげず往復四十キロの道のりを行き来し、お前と語り合っている。 あれから六年余、我が故里の地よ、 いま傘寿を迎えようとしているが、必ず帰る。きっと帰る
佳作

佐竹徹夫さん (88歳/北海道)

闘病中の妻が夜半に目覚め、
「わたし、あなたと結婚してよかった。マルだよ」
と言って親指と人差し指でマルを作って見せた。
「俺もマルさ」と言って指のマルを返した。
十日後、妻は八十五歳の人生を静かに終えた。
伴侶を喪った深い悲しみが、「マルだよ」の言葉で癒された。
気持ちを言葉にして伝えることの大切さが心に沁みる。
夢でもいい、
この世で君と出会えた幸せと感謝の気持ちを言葉で伝え、
たくさんの「マル」をあげたい。

闘病中の妻が夜半に目覚め、 「わたし、あなたと結婚してよかった。マルだよ」 と言って親指と人差し指でマルを作って見せた。 「俺もマルさ」と言って指のマルを返した。 十日後、妻は八十五歳の人生を静かに終えた。 伴侶を喪った深い悲しみが、「マルだよ」の言葉に癒された。 気持ちを言葉にして伝えることの大切さが心に沁みる。 夢でもいい、 この世で君と出会えた幸せと感謝の気持ちを言葉で伝え、 たくさんの「マル」をあげたい

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闘病中の妻が夜半に目覚め、 「わたし、あなたと結婚してよかった。マルだよ」 と言って親指と人差し指でマルを作って見せた。 「俺もマルさ」と言って指のマルを返した。 十日後、妻は八十五歳の人生を静かに終えた。 伴侶を喪った深い悲しみが、「マルだよ」の言葉に癒された。 気持ちを言葉にして伝えることの大切さが心に沁みる。 夢でもいい、 この世で君と出会えた幸せと感謝の気持ちを言葉で伝え、 たくさんの「マル」をあげたい
佳作

長谷川 喜さん (101歳/兵庫県)

今年 百一歳になった私。
これまで恋をしたことがない。
あの男女の恋。
結婚もした子供も産んだ。
でも恋はなかった。
死ぬまで未だ二、三年はあるだろう。
コレが恋だ!!という想いをして死にたい。
伊勢物語に九九歳の老婆の恋の一段がある。
千年以上も昔の話だ。
何でもありの今日、百歳以上の恋があってもおかしくない。
ところで肝心の相手がいなくては。
つまりそれをお願いしている。あゝ恋。

今年百一歳になった私。 これまで恋をしたことがない。 あの男女の恋。 結婚もした子供も産んだ。 でも恋はなかった。 死ぬまで未だ二、三年はあるだろう。 コレが恋だ!! という想いをして死にたい。 伊勢物語に九九歳の老婆の恋の一段がある。 千年以上も昔の話だ。 何でもありの今日、百歳以上の恋があってもおかしくない。 ところで肝心の相手がいなくては。 つまりそれをお願いしている。あゝ恋。

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今年百一歳になった私。 これまで恋をしたことがない。 あの男女の恋。 結婚もした子供も産んだ。 でも恋はなかった。 死ぬまで未だ二、三年はあるだろう。 コレが恋だ!! という想いをして死にたい。 伊勢物語に九九歳の老婆の恋の一段がある。 千年以上も昔の話だ。 何でもありの今日、百歳以上の恋があってもおかしくない。 ところで肝心の相手がいなくては。 つまりそれをお願いしている。あゝ恋。

日本郵便大賞

日本郵便大賞

石田祐輔さん (13歳/福岡県)

サッカーは楽しい。とても楽しい。
楽しさと喜び、悔しさと学びを求めてサッカーをしている。
自分でドリブルを仕掛け、無理でも、仲間とパスをつなげていく。
でも抜けるわけではない。それが楽しいんだ。
抜けれなくても次抜けれたら、自信はつく。
サッカーは一人でやらない。
一人で喜び、一人で悔しがらない。
仲間と心のパスをつなげあってこそ、最高のサッカーだ。
ボールは二つある。
どちらのボールも上手くつなぐから、サッカーは全てのプレーに終わりがない。

サッカーは楽しい。とても楽しい。 楽しさと喜び、悔しさと学びを求めてサッカーをしている。 自分でドリブルを仕掛け、無理でも、仲間とパスをつなげていく。 でも抜けるわけではない。それが楽しいんだ。 抜けれなくても次抜けれたら、自信はつく。 サッカーは一人でやらない。一人で喜び、一人で悔しがらない。 仲間と心のパスをつなげあってこそ、最高のサッカーだ。 ボールは二つある。どちらのボールも上手くつなぐから、 サッカーは全てのプレーに終わりがない

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サッカーは楽しい。とても楽しい。 楽しさと喜び、悔しさと学びを求めてサッカーをしている。 自分でドリブルを仕掛け、無理でも、仲間とパスをつなげていく。 でも抜けるわけではない。それが楽しいんだ。 抜けれなくても次抜けれたら、自信はつく。 サッカーは一人でやらない。一人で喜び、一人で悔しがらない。 仲間と心のパスをつなげあってこそ、最高のサッカーだ。 ボールは二つある。どちらのボールも上手くつなぐから、 サッカーは全てのプレーに終わりがない
日本郵便大賞

清水みどりさん (24歳/東京都)

東京に配属が決まったのは夜の匂いの美しい二月。
大好きな祖父母が、隣でうたた寝をしていた私を見つめ「寝顔見てっどさみしぐなるなあ」とりんごの皮を剥きながら話していたのを聞き
私はお別れの直前「東京から毎月葉書を書くよ」と約束しました。
あれから三年。
一言主の神様。
どうしても必ず初めに書き続けたい一言があるんです。
お願いです、長く、長く書いていけますように。
「二人とも変わりなく、元気で過ごしてる?」

東京に配属が決まったのは夜の匂いの美しい二月。 大好きな祖父母が、隣でうたた寝をしていた私を見つめ 「寝顔見てっどさみしぐなるなあ」とりんごの皮を剥きながら話していたのを聞き 私はお別れの直前「東京から毎月葉書を書くよ」と約束しました。 あれから三年。 一言主の神様。どうしても必ず初めに書き続けたい一言があるんです。 お願いです、長く、長く書いていけますように。 「二人とも変わりなく、元気で過ごしてる?」

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東京に配属が決まったのは夜の匂いの美しい二月。 大好きな祖父母が、隣でうたた寝をしていた私を見つめ 「寝顔見てっどさみしぐなるなあ」とりんごの皮を剥きながら話していたのを聞き 私はお別れの直前「東京から毎月葉書を書くよ」と約束しました。 あれから三年。 一言主の神様。どうしても必ず初めに書き続けたい一言があるんです。 お願いです、長く、長く書いていけますように。 「二人とも変わりなく、元気で過ごしてる?」
日本郵便大賞

石岡沙織さん (30歳/千葉県)

人より小さく産まれた娘、
体は小さいけれど元気に公園を走り回っている
同じ月齢のママ達の子育て話を聞くと
「自分でスプーンで食べられた」
「トイレができるようになった」
「会話が楽しい」
すごいなぁ うちの子はできないことばかりだ…
ふと娘を見ると、割り込まれても笑顔で遊具の順番待ちをしてる。
お友達に人形をどーぞしてる。
自転車に乗るお友達に拍手してる。
体は小さくマイペースだけど
このまま心の大きな子に育ちますように

人より小さく産まれた娘、 体は小さいけれど元気に公園を走り回っている 同じ月齢のママ達の子育て話を聞くと 「自分でスプーンで食べられた」 「トイレができるようになった」 「会話が楽しい」 すごいなぁ うちの子はできないことばかりだ…… ふと娘を見ると、割り込まれても笑顔で遊具の順番待ちをしてる。 お友達に人形をどーぞしてる。 自転車に乗るお友達に拍手してる。 体は小さくマイペースだけど このまま心の大きな子に育ちますように

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人より小さく産まれた娘、 体は小さいけれど元気に公園を走り回っている 同じ月齢のママ達の子育て話を聞くと 「自分でスプーンで食べられた」 「トイレができるようになった」 「会話が楽しい」 すごいなぁ うちの子はできないことばかりだ…… ふと娘を見ると、割り込まれても笑顔で遊具の順番待ちをしてる。 お友達に人形をどーぞしてる。 自転車に乗るお友達に拍手してる。 体は小さくマイペースだけど このまま心の大きな子に育ちますように
日本郵便大賞

岩隈美穂さん (48歳/京都府)

車いすなのに…
障害があるのにもかかわらず…

違うんだよね
留学したのも、大学教員になったのも、
障害があったから
障害をもったのは、確かに人生最大の転機だった
けれど新しい可能性も拓いてくれた
進むべき道を照らしてくれた
「乗り越える」ではない
「克服する」も違う
障害は私の真ん中にいる相棒、話を聞きながらうまく飼いならしてつきあっていきます
障がい者なのに、ではなく、障がいをもつ私だからこそできること
やってやる

車いすなのに…… 障害があるのにもかかわらず……  違うんだよね 留学したのも、大学教員になったのも、障害があったから 障害をもったのは、確かに人生最大の転機だった けれど新しい可能性を拓いてくれた 進むべき道を照らしてくれた 「乗り越える」ではない 「克服する」も違う 障害は私の真ん中にいる相棒、 話を聞きながらうまく飼いならしてつきあっていきます 障がい者なのに、ではなく、障がいをもつ私だからこそできること やってやる

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車いすなのに…… 障害があるのにもかかわらず……  違うんだよね 留学したのも、大学教員になったのも、障害があったから 障害をもったのは、確かに人生最大の転機だった けれど新しい可能性を拓いてくれた 進むべき道を照らしてくれた 「乗り越える」ではない 「克服する」も違う 障害は私の真ん中にいる相棒、 話を聞きながらうまく飼いならしてつきあっていきます 障がい者なのに、ではなく、障がいをもつ私だからこそできること やってやる
日本郵便大賞

加藤美紀さん (52歳/東京都)

今、私は古い自動巻き腕時計を使っている。
中学入学祝に父に買って貰った時計だ。
少し大人になった気分。色の変化する綺麗な文字盤。
何もかもが嬉しくて、家でもずっと身に着けて眺めていた。
優しい目で父は笑い、何気ないふりを装って、
今、何時?
と何度も尋ねてくれた。
その父も、今はもう居ない。
でも、だからこそ、この時計が
いつまでも動いてくれることを願う。
どんなに時を刻んでも、
父との思い出を忘れることのないように。

今、私は古い自動巻き腕時計を使っている。 中学入学祝に父に買って貰った時計だ。 少し大人になった気分。色の変化する綺麗な文字盤。 何もかもが嬉しくて、家でもずっと身に着けて眺めていた。 優しい目で父は笑い、何気ないふりを装って、 今、何時? と何度も尋ねてくれた。 その父も、今はもう居ない。 でも、だからこそ、この時計がいつまでも動いてくれることを願う。 どんなに時を刻んでも、父との思い出を忘れることのないように

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今、私は古い自動巻き腕時計を使っている。 中学入学祝に父に買って貰った時計だ。 少し大人になった気分。色の変化する綺麗な文字盤。 何もかもが嬉しくて、家でもずっと身に着けて眺めていた。 優しい目で父は笑い、何気ないふりを装って、 今、何時? と何度も尋ねてくれた。 その父も、今はもう居ない。 でも、だからこそ、この時計がいつまでも動いてくれることを願う。 どんなに時を刻んでも、父との思い出を忘れることのないように
日本郵便大賞

大野和子さん (57歳/愛媛県)

『笑いとユーモアで』。
叔父が望んだ自身の葬儀。
昨年秋に末期ガンで入院するまで、毎日ジムに通い、フラダンスを愛した80歳の叔父。
叔母が縫った100着近いアロハシャツは祭壇にも飾られ、多くの方にお持ち帰り頂いた。
帰宅後、喪服から着替えたそれは、赤地に大輪のハイビスカス模様。
57才の私には……。
ムムッ! なんとよく似合う事!
これは目の錯覚か? と思いつつ、
ちょっと踊ってみた7月の夜。
おいちゃん、見てる?

『笑いとユーモアで』。 叔父が望んだ自身の葬儀。 昨年秋に末期ガンで入院するまで、毎日ジムに通い、フラダンスを愛した80歳の叔父。 叔母が縫った100着近いアロハシャツは祭壇にも飾られ、 多くの方にお持ち帰り頂いた。 帰宅後、喪服から着替えたそれは、赤地に大輪のハイビスカス模様。 57才の私には……。 ムムッ! なんとよく似合う事! これは目の錯覚か? と思いつつ、ちょっと踊ってみた7月の夜。 おいちゃん、見てる?

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『笑いとユーモアで』。 叔父が望んだ自身の葬儀。 昨年秋に末期ガンで入院するまで、毎日ジムに通い、フラダンスを愛した80歳の叔父。 叔母が縫った100着近いアロハシャツは祭壇にも飾られ、 多くの方にお持ち帰り頂いた。 帰宅後、喪服から着替えたそれは、赤地に大輪のハイビスカス模様。 57才の私には……。 ムムッ! なんとよく似合う事! これは目の錯覚か? と思いつつ、ちょっと踊ってみた7月の夜。 おいちゃん、見てる?
日本郵便大賞

寺﨑洋子さん (67歳/山形県)

ありがとうの葉書を書くのは嬉しい。
生きていくのがきついな、と思った日、「私、あなたのこと大好きだから」と言ってくれた友へ、「嬉しかった。救われたの。ありがとう」と書く。
おめでとうの葉書も心弾む。
黙々と励んでいた彼の仕事が評価されて大きな賞を受けたって。おめでとう。
素晴しい仕事をしたね。素敵だ。
書かずにいられないのは逝ってしまった娘への葉書。
返事をください、と書く。
まだ一通もこない。
だから毎日、今日も書く。

ありがとうの葉書を書くのは嬉しい。 生きていくのがきついな、と思った日、「私、あなたのこと大好きだから」と 言ってくれた友へ、「嬉しかった。救われたの、ありがとう」と書く。 おめでとうの葉書も心弾む。 黙々と励んでいた彼の仕事が評価されて大きな賞を受けたって。おめでとう。 素晴らしい仕事をしたね。素敵だ。 書かずにいられないのは逝ってしまった娘への葉書。 返事をください、と書く。 まだ一通もこない。 だから毎日、今日も書く。

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ありがとうの葉書を書くのは嬉しい。 生きていくのがきついな、と思った日、「私、あなたのこと大好きだから」と 言ってくれた友へ、「嬉しかった。救われたの、ありがとう」と書く。 おめでとうの葉書も心弾む。 黙々と励んでいた彼の仕事が評価されて大きな賞を受けたって。おめでとう。 素晴らしい仕事をしたね。素敵だ。 書かずにいられないのは逝ってしまった娘への葉書。 返事をください、と書く。 まだ一通もこない。 だから毎日、今日も書く。
日本郵便大賞

井関古都路さん (76歳/岡山県)

三十数年前から小さな工房に二百リットルの藍甕を三基並べ、一人で藍を建て藍を染めてきました。
藍は生きもので、よい醗酵状態で美しい色を染めるには、毎日の管理と愛情が必要です。
中でも毎年春先に建てる一番大事な藍を私は特に「青彦」と名付けて全身全霊でぶつかってきました。
しかし、既に私も七十六歳。
今に藍建てや藍染の力仕事は出来なくなるでしょう。
そうなる前に夢でもいい、青彦よ、人間の若者に化生したあなたに逢いたい!!

※(藍建て=水に溶けない藍の色素を染まる状態にすること。)

三十数年前から小さな工房に二百リットルの藍甕を三基並べ、 一人で藍を建て藍を染めてきました。 藍は生きもので、よい醗酵状態で美しい色を染めるには、 毎日の管理と愛情が必要です。 中でも毎年春先に建てる一番大事な藍を私は特に「青彦」と名付けて 全身全霊でぶつかってきました。しかし、既に私も七十六歳。 今に藍建てや藍染の力仕事は出来なくなるでしょう。 そうなる前に夢でもいい、青彦よ、人間の若者に化生したあなたに逢いたい!!

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三十数年前から小さな工房に二百リットルの藍甕を三基並べ、 一人で藍を建て藍を染めてきました。 藍は生きもので、よい醗酵状態で美しい色を染めるには、 毎日の管理と愛情が必要です。 中でも毎年春先に建てる一番大事な藍を私は特に「青彦」と名付けて 全身全霊でぶつかってきました。しかし、既に私も七十六歳。 今に藍建てや藍染の力仕事は出来なくなるでしょう。 そうなる前に夢でもいい、青彦よ、人間の若者に化生したあなたに逢いたい!!
日本郵便大賞

井ノ部康之さん (77歳/東京都)

私のあの万年筆をさがしてください。
手になじんだ古い万年筆です。
孫娘と一緒に住むため、七十三歳で引越した時、うっかりなくしてしまったのです。
若い時、妻となる由紀子にラブレターを書いたあの万年筆です。
緊張に震える手で、結婚届に署名したあの黒い万年筆です。
平仮名が読めるようになった四歳の孫に、
「あかりは、たからもの」と書きたいので、
どうぞ、私の万年筆をさがしてください。

私のあの万年筆をさがしてください。 手になじんだ古い万年筆です。 孫娘と一緒に住むため、七十三歳で引越した時、 うっかりなくしてしまったのです。 若い時、妻となる由紀子にラブレターを書いたあの万年筆です。 緊張に震える手で、結婚届に署名したあの黒い万年筆です。 平仮名が読めるようになった四歳の孫に、 「あかりは、たからもの」と書きたいので、 どうぞ、私の万年筆をさがしてください。

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私のあの万年筆をさがしてください。 手になじんだ古い万年筆です。 孫娘と一緒に住むため、七十三歳で引越した時、 うっかりなくしてしまったのです。 若い時、妻となる由紀子にラブレターを書いたあの万年筆です。 緊張に震える手で、結婚届に署名したあの黒い万年筆です。 平仮名が読めるようになった四歳の孫に、 「あかりは、たからもの」と書きたいので、 どうぞ、私の万年筆をさがしてください。
日本郵便大賞

肥後昌男さん (83歳/宮崎県)

願わくは一献
家督相続を拒んだ私は学卒と同時に県外へと転出した。
以後私はせめてもの詫び心から毎年末に勤務地から父宛に地酒を届けた。
だが私との確執の解けぬまま父は旅立って行った。
実家の倉庫の木箱内には10数本の酒の空瓶があった。
各空瓶に張られた紙に私は愕然となった。
〝青森の昌男から届く〟〝埼玉の昌男から届く〟
と記され涙で全ては読めなかった。
そこに優しい父を知った。
願わくは一献、我が父と。

願わくは一献 家督相続を拒んだ私は学卒と同時に県外へと転出した。 以後私はせめてもの詫び心から毎年末に勤務地から父宛に地酒を届けた。 だが私との確執の解けぬまま父は旅立って行った。 実家の倉庫の木箱内には十数本の酒の空瓶があった。 各空瓶に張られた紙に私は愕然となった。 〝青森の昌男から届く〟〝埼玉の昌男から届く〟と記され 涙で全ては読めなかった。 そこに優しい父を知った。願わくは一献、我が父と

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願わくは一献 家督相続を拒んだ私は学卒と同時に県外へと転出した。 以後私はせめてもの詫び心から毎年末に勤務地から父宛に地酒を届けた。 だが私との確執の解けぬまま父は旅立って行った。 実家の倉庫の木箱内には十数本の酒の空瓶があった。 各空瓶に張られた紙に私は愕然となった。 〝青森の昌男から届く〟〝埼玉の昌男から届く〟と記され 涙で全ては読めなかった。 そこに優しい父を知った。願わくは一献、我が父と

郵便名柄館賞

郵便名柄館賞

山根康輔さん (9歳/山口県)

じいちゃんがいなくなって
二度目の夏
今もおばけになって帰ってこない
でもぼくはそのわけがわかったよ。
じいちゃんは幸せだった。
だからおばけにはならない。
今はきっと天国で笑ってる。
そしてぼくのためにぶどうを作っている。でも…
なやんでいるだろう。
どうやってぼくに食べさせるかって…
神様じいちゃんのために
天国に宅配便を作って下さい
そしたらぼくも送りたい
ありがとうの手紙とぶどうの種を。

じいちゃんがいなくなって二度目の夏 今もおばけになって帰ってこない でもぼくはそのわけがわかったよ。 じいちゃんは幸せだった。だからおばけにはならない。 今はきっと天国で笑ってる。 そしてぼくのためにぶどうを作っている。でも… なやんでいるだろう。 どうやってぼくに食べさせるかって… 神様じいちゃんのために 天国に宅配便を作って下さい そしたらぼくも送りたい ありがとうの手紙とぶどうの種を。

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じいちゃんがいなくなって二度目の夏 今もおばけになって帰ってこない でもぼくはそのわけがわかったよ。 じいちゃんは幸せだった。だからおばけにはならない。 今はきっと天国で笑ってる。 そしてぼくのためにぶどうを作っている。でも… なやんでいるだろう。 どうやってぼくに食べさせるかって… 神様じいちゃんのために 天国に宅配便を作って下さい そしたらぼくも送りたい ありがとうの手紙とぶどうの種を。
郵便名柄館賞

Sさん (当時13歳/愛知県)

お母さんへ
この13年7ヶ月という短い間でしたが ぼくを大切に育ててくれてありがとうございました。
おいしいご飯を本当にありがとう。
ママとの楽しい思い出は一生忘れません。
笑いあったことも、時にはしかられたことも今ではすべていい思い出です。
天国でもぼくのこと見守ってね! さようなら
そしてVery Thank you! はじめより


※応募されたのは、Sくんの祖父であるSさん。
棺の中に手紙を見つけ、急いでコピーして残していらしたそうです。
今回、はがきにそのコピーを貼って投函されました。

お母さんへ この13年7ヶ月という短い間でしたが ぼくを大切に育ててくれてありがとうございました。 おいしいご飯を本当にありがとう。 ママとの楽しい思い出は一生忘れません。 笑いあったことも、時にはしかられたことも今ではすべていい思い出です。 天国でもぼくのこと見守ってね! さようなら そしてVery Thank you! はじめより

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お母さんへ この13年7ヶ月という短い間でしたが ぼくを大切に育ててくれてありがとうございました。 おいしいご飯を本当にありがとう。 ママとの楽しい思い出は一生忘れません。 笑いあったことも、時にはしかられたことも今ではすべていい思い出です。 天国でもぼくのこと見守ってね! さようなら そしてVery Thank you! はじめより
郵便名柄館賞

本間千聡さん (25歳/山形県)

上京した私の暮らしを心配して、婆ちゃんが田舎から泊まりに来た。
嬉しくて、布団を並べて眠った。
翌朝、婆ちゃんのいない一人の家で、爺ちゃんが倒れた。
突然の旅立ちだった。
火事も病気も乗り越えて連れ添ってきた二人。
神様、爺ちゃんの最期の日、婆ちゃんを側にいさせてほしかったです。
でも、目を閉じると爺ちゃんの声が聞こえる。
「婆ちゃんを頼んだよ。」
と。爺ちゃん、今度は私が婆ちゃんを支えるからね。
天国でみていてね。

上京した私の暮らしを心配して、婆ちゃんが田舎から泊まりに来た。 嬉しくて、布団を並べて眠った。 翌朝、婆ちゃんのいない一人の家で、爺ちゃんが倒れた。 突然の旅立ちだった。 火事も病気も乗り越えて連れ添ってきた二人。 神様、爺ちゃんの最期の日、婆ちゃんを側にいさせてほしかったです。 でも、目を閉じると爺ちゃんの声が聞こえる。 「婆ちゃんを頼んだよ。」 と。爺ちゃん、今度は私が婆ちゃんを支えるからね。 天国でみていてね。

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上京した私の暮らしを心配して、婆ちゃんが田舎から泊まりに来た。 嬉しくて、布団を並べて眠った。 翌朝、婆ちゃんのいない一人の家で、爺ちゃんが倒れた。 突然の旅立ちだった。 火事も病気も乗り越えて連れ添ってきた二人。 神様、爺ちゃんの最期の日、婆ちゃんを側にいさせてほしかったです。 でも、目を閉じると爺ちゃんの声が聞こえる。 「婆ちゃんを頼んだよ。」 と。爺ちゃん、今度は私が婆ちゃんを支えるからね。 天国でみていてね。
郵便名柄館賞

渡辺泰央さん (25歳/福島県)

震災の前、常に頭にあるのは、都会へ出たいというあこがれだった。
震災後、避難すると不思議なように都会へのあこがれは消え、考えることは福島へ帰ることばかりになった。
あれから6年。
先日ついに福島へ帰ってくることができた。
都会へ行きたい、から福島へ帰りたいと願いは変わり、今はずっとここにいたいと思う。
そして、この願いはきっと変わらないだろうな、という確信がある。

震災の前、常に頭にあるのは、都会へ出たいというあこがれだった。 震災後、避難すると不思議なように都会へのあこがれは消え、 考えることは福島に帰ることばかりになった。 あれから6年。 先日ついに福島へ帰ってくることができた。 都会へ行きたい、から福島へ帰りたい、と願いは変わり、 今はずっとここにいたいと思う。 そして、この願いはきっと変わらないだろうな、という確信がある

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震災の前、常に頭にあるのは、都会へ出たいというあこがれだった。 震災後、避難すると不思議なように都会へのあこがれは消え、 考えることは福島に帰ることばかりになった。 あれから6年。 先日ついに福島へ帰ってくることができた。 都会へ行きたい、から福島へ帰りたい、と願いは変わり、 今はずっとここにいたいと思う。 そして、この願いはきっと変わらないだろうな、という確信がある
郵便名柄館賞

清水良子さん (31歳/愛知県)

字がわかるとな、世界中の絵本が読めるようになるんやよ。ようけ勉強せなかん。
保育園から帰ると、祖母の手には一枚のチラシ、裏にはお手製のひらがなドリル。
鉛筆を握る私の頭をなでる大きな手、優しい眼差し。
ぽかぽかやわらかな時間だった。
明治生まれ、通称歩く字引き、一行日記が日課だったおばあちゃん。
今日、あなたの玄孫は一歳になりました。
次は私が後世に繋げます。
美しい日本語と学ぶ楽しさを。

字がわかるとな、世界中の絵本が読めるようになるんやよ。 ようけ勉強せなかん。 保育園から帰ると、曾祖母の手には一枚のチラシ、 裏にはお手製のひらがなドリル。 鉛筆を握る私の頭をなでる大きな手、優しい眼差し。 ぽかぽかやわらかな時間だった。 明治生まれ、通称歩く字引き、一行日記が日課だったおばあちゃん。 今日、あなたの玄孫(やしゃご)は一歳になりました。 次は私が後世に繋げます。 美しい日本語と学ぶ楽しさを。

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字がわかるとな、世界中の絵本が読めるようになるんやよ。 ようけ勉強せなかん。 保育園から帰ると、曾祖母の手には一枚のチラシ、 裏にはお手製のひらがなドリル。 鉛筆を握る私の頭をなでる大きな手、優しい眼差し。 ぽかぽかやわらかな時間だった。 明治生まれ、通称歩く字引き、一行日記が日課だったおばあちゃん。 今日、あなたの玄孫(やしゃご)は一歳になりました。 次は私が後世に繋げます。 美しい日本語と学ぶ楽しさを。
郵便名柄館賞

難波友美さん (37歳/大阪府)

3人合わせて6年間、おっぱいをあげてきた。
ふと鏡を見ると、こんなに下にあったかしら?
なんだか申し訳なさそうにしょんぼりしている私のおっぱい。
一瞬がっかりしたけれど、違う!!
3人の子を育て上げた立派な私のおっぱいだ!!
役目を終えても、居心地悪そうにしなくていいんだよ。
大丈夫、おっぱいの向きとは逆に、心は上を向いている。
母の愛を栄養に、子供たちがたくましく育ちますように。

3人合わせて6年間、おっぱいをあげてきた。 ふと鏡を見ると、こんなに下にあったかしら? なんだか申し訳なさそうにしょんぼりしている私のおっぱい。 一瞬がっかりしたけれど、違う!! 3人の子を育て上げた立派な私のおっぱいだ!! 役目を終えても、居心地悪そうにしなくていいんだよ。 大丈夫、おっぱいの向きとは逆に、心は上を向いている。 母の愛を栄養に、子供たちがたくましく育ちますように

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3人合わせて6年間、おっぱいをあげてきた。 ふと鏡を見ると、こんなに下にあったかしら? なんだか申し訳なさそうにしょんぼりしている私のおっぱい。 一瞬がっかりしたけれど、違う!! 3人の子を育て上げた立派な私のおっぱいだ!! 役目を終えても、居心地悪そうにしなくていいんだよ。 大丈夫、おっぱいの向きとは逆に、心は上を向いている。 母の愛を栄養に、子供たちがたくましく育ちますように
郵便名柄館賞

秋元傭兵さん (52歳/青森県)

16歳の誕生祝いに、ひげ剃りをあげたら、
「へっ」と笑っただけだった息子よ。

小6からの二人暮らし。いろんなことを我慢して、
我慢しきれず泣きながらつっかかってきたこともあったけど、
いっちょまえに硬いひげ生やすようになったか。

俺のより高いカミソリだぜ。
シェービングフォームは、もうしばらく俺と兼用でいいだろ。
なんとなく、まだそうしていたいんだ。頼むよ。

16歳の誕生祝いに、ひげ剃りをあげたら、 「へっ」と笑っただけだった息子よ。  小6からの二人暮らし。いろんなことを我慢して、 我慢しきれず泣きながらつっかかってきたこともあったけど、 いっちょまえに硬いひげ生やすようになったか。  俺のより高いカミソリだぜ。 シェービングフォームは、もうしばらく俺と兼用でいいだろ。 なんとなく、まだそうしていたいんだ。頼むよ

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16歳の誕生祝いに、ひげ剃りをあげたら、 「へっ」と笑っただけだった息子よ。  小6からの二人暮らし。いろんなことを我慢して、 我慢しきれず泣きながらつっかかってきたこともあったけど、 いっちょまえに硬いひげ生やすようになったか。  俺のより高いカミソリだぜ。 シェービングフォームは、もうしばらく俺と兼用でいいだろ。 なんとなく、まだそうしていたいんだ。頼むよ
郵便名柄館賞

星 文夫さん (60歳/福島県)

神様は願い事を、人生で一度だけ叶えてくれると、ばあちゃんに教わった。
だから、「これだ」という時のために、大事に取っておいた。
仕事や人間関係で悩んだ時も、お願いしないで乗り越えた。
でも、今回は神様にお願いすることにした。
多分これ以上の望みはないからだ。
木いちごが、赤い小さな粒々の実を付けた。
美味しそうだが食べられない。
筍もワラビも食べられない。
どうか、もう一度、震災前のあの豊かな山に戻してください。

神様は願い事を、人生で一度だけ叶えてくれると、ばあちゃんに教わった。 だから、「これだ」という時のために、大事に取っておいた。 仕事や人間関係で悩んだ時も、お願いしないで乗り越えた。 でも、今回は神様にお願いすることにした。 多分これ以上の望みはないからだ。 木いちごが、赤い小さな粒々の実を付けた。  美味しそうだが食べられない。 筍もワラビも食べられない。 どうか、もう一度、震災前のあの豊かな山に戻してください

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神様は願い事を、人生で一度だけ叶えてくれると、ばあちゃんに教わった。 だから、「これだ」という時のために、大事に取っておいた。 仕事や人間関係で悩んだ時も、お願いしないで乗り越えた。 でも、今回は神様にお願いすることにした。 多分これ以上の望みはないからだ。 木いちごが、赤い小さな粒々の実を付けた。  美味しそうだが食べられない。 筍もワラビも食べられない。 どうか、もう一度、震災前のあの豊かな山に戻してください
郵便名柄館賞

荒谷淑子さん (81歳/北海道)

二度目の脳梗塞で入院中の夫に、〝退院したら旅行しようね〟と言ったら、〝ウン月に行こう〟と誘われ、〝エッ月には付き合えないよ~〟と答えたが、友人に話したら、〝まあ、ロマンチックね~これぞ本当のハネムーンじゃない?〟と言ってくれた。
それから考え続けているうちに、だんだん輝く満月に向って手を取り合って飛んでいく姿が目に浮び、それが浄土か天国のイメージと重なって、それも悪くないな、いや、そうなればいゝ、という願いに変った。

二度目の脳梗塞で入院中の夫に、〝退院したら旅行しようね〟と言ったら、 〝ウン月に行こう〟と誘われ、 〝エッ月には付き合えないよ~〟と答えたが、友人に話したら、 〝まあ、ロマンチックね~これぞ本当のハネムーンじゃない?〟 と言ってくれた。それから考え続けているうちに、 だんだん輝く満月に向って手を取り合って飛んで行く姿が目に浮び、 それが浄土か天国のイメージと重なって、 それも悪くないな、いや、そうなればいゝ、という願いに変った

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二度目の脳梗塞で入院中の夫に、〝退院したら旅行しようね〟と言ったら、 〝ウン月に行こう〟と誘われ、 〝エッ月には付き合えないよ~〟と答えたが、友人に話したら、 〝まあ、ロマンチックね~これぞ本当のハネムーンじゃない?〟 と言ってくれた。それから考え続けているうちに、 だんだん輝く満月に向って手を取り合って飛んで行く姿が目に浮び、 それが浄土か天国のイメージと重なって、 それも悪くないな、いや、そうなればいゝ、という願いに変った
郵便名柄館賞

時枝 俊さん (86歳/福岡県)

大切な人に遺す我々のエンディングノートに次のような食い違いがあります。
(夫)我々夫婦はこの世でダイヤモンド婚を
 迎へたしあの世でも次なるプラチナ婚に
 挑戦しよう。  愛をこめて。
(妻)私達夫婦はダイヤモンド婚を迎へたので
 流石にあの世での相手は夫々別の人を
 選びましょう。 ではお達者で。
神様、どうか妻の逃げ支度に喝を。

大切な人に遺す我々のエンディングノートに次のような食い違いがあります。 (夫)我々夫婦はこの世でダイヤモンド婚を迎へたし   あの世でも次なるプラチナ婚に挑戦しよう。 愛をこめて。 (妻)私達夫婦はダイヤモンド婚を迎へたので   流石にあの世での相手は夫々別の人を選びましょう。 ではお達者で。 神様、どうか妻の逃げ支度に喝を

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大切な人に遺す我々のエンディングノートに次のような食い違いがあります。 (夫)我々夫婦はこの世でダイヤモンド婚を迎へたし   あの世でも次なるプラチナ婚に挑戦しよう。 愛をこめて。 (妻)私達夫婦はダイヤモンド婚を迎へたので   流石にあの世での相手は夫々別の人を選びましょう。 ではお達者で。 神様、どうか妻の逃げ支度に喝を

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